ラ・トゥーレット修道院を後にし、もう一つの目的地であり、今日の宿泊場所であるユニテ・ダビタシオンへ向かいます。
2009年8月23日
【初日】 ユニテ・ダビタシオン(マルセイユ)
Address:
Unite d'habitation de Marseille
280, Boulevard Michelet 13008 Marseille
(1952年竣工)
View Larger Map
再びLYON PART-DIEU駅に戻って荷物を受け取ると、19時07分発のTGVでマルセイユへ。車窓から歴史地区として世界遺産に登録されているアヴィニョンや観光地のプロバンスの街並みを眺めつつ、20時47分にマルセイユ駅に到着。約1時間40分の移動でした。
ここからユニテ・ダビタシオンまでは、地下鉄でRond Pond de Prado駅まで行き、そこからバスで「Le Colbuiser」という停留所まで行きます。その停留所の目の前にユニテ・ダビタシオンはあります。
私がRond Pond de Prado駅についた時刻には、バスの運行は終了していたので、駅からタクシーでユニテ・ダビタシオンへ向かいました。

ユニテ・ダビタシオン外観。建物は交通量の多い大通り沿いにあり、敷地内には駐車場や大きな庭もある

巨大な集合住宅を支える柱。この空間は駐車場や通路として利用されている
ユニテ・ダビタシオンは、1600人が暮らすことができる巨大な集合住宅です。 しかし、集合住宅でありながら住居のほかにオフィス、ホテル、ショップ、保育園、体育館、プールなど生活に関わるさまざまな施設があり、そして現在も多くの人が利用しています。
ユニテ・ダビタシオンを見て、まず目に飛び込んでくるのが巨大な足(支柱)です。1階がピロティになっており、住民はこの広い空間を駐車場や通路など自由に使っていました。
これだけの大きな建物を支えている柱なので、太くて巨大ですが、だんだん細くなっている形状のため、見た目はすっきりとしています。
もう一つの特長的としてブリーズ・ソレイユと呼ばれる日除けがすべての部屋についていることです。これによって部屋に入ってくる光を調整できます。
ブリーズ・ソレイユそのものの色が赤、青、緑、黄となっており、コンクリートの無機質な肌に色彩のアクセントを加えています。

窓にはブリーズ・ソレイユというコンクリート製の日除けがついている

共用通路。扉の色と透過した光によって通路に表情が生まれる

ポストなどもカラフルになっており、空間のアクセントになっている
この日、私が泊まったホテルはユニテ・ダビタシオンの3階にあります。
チェックイン後、通された部屋は、一番狭い部屋だったため、トイレは2室共用。洗面所とシャワールームは各部屋にあります。
まず最初のドアを開けると、その中には2つ部屋があり、トイレを共同で使用するようになっています。部屋は縦に長く、手前にシャワー室、洗面所、クロー ゼットがあり、その奥にベッド、さらに奥に机、一番奥がロッジア(半屋外空間)、ブリーズ・ソレイユ(日除け)も、もちろんついていました。

今回宿泊したユニテ・ダビタシオン内にあるホテルの客室

客室はワンルームのみ。窓際に机があり、その反対側にはベッド

ホテル内の洗面所
チェックインを終えると、時計はすでに23時をまわっていましたが、屋上へ行ってみました。夜遅かったこともあり、誰もいない屋上は静かでした。
照明のないひとつない暗闇の中に、コンクリートでできた白い巨大なオブジェのようなものが配置された空間は吸い込まれそうな、超現実的で不思議なものになっていました。

屋上も公共空間として解放されており、巨大なオブジェなどもある
翌朝、ユニテ・ダビタシオン内のカフェで朝食をとり、再び屋上へ。昨晩の雰囲気とは一転して、とても気持ちのよい空間が広がっていました。
目の前に広がる地中海と白い肌の山やま。屋上には、オブジェのほかに体育館やプールなどもあり、宿泊客や住人が楽しんでいました。

屋上にはプールがある

日中の屋上の風景
ユニテ・ダビタシオンは、コルビュジエの提唱した人間を基準とした寸法体系「モデュロール」の応用を試みた建築作品ということでも有名です。
通路に人体寸法とモデュロールを説明する図が原寸で設置してありました。モデュロールは、理想的な人体を身長183cm、 左手を上げた高さが226cmと設定して、それに黄金比を組み合わせてつくった寸法体系です。
ラ・トゥーレットのオンデュラトワールやモデュロールを並べると、コルビュジェの数学的な美しさ、幾何学的なものへの探求が感じられます。

共用通路の様子

共用通路には、コルビュジェのデザインらしき有機的な形の照明がある

モデュロールを表現したオブジェ
午前11時、ホテルのチェックアウトの時間になりました。ユニテ・ダビタシオンを後にし、今度はマルセイユを出発してニースへ向かいます。
次回は、カップマルタンの休暇小屋とコルビュジェのお墓を訪れます。

マルセイユ駅

この列車に乗ってニースへ出発
《ユニテ・ダビタシオンまでの行き方》
LYON PART-DIEU駅
↓ TGV(約1時間40分)
Marseille駅
↓ メトロ
Rond Pond de Prado駅
↓ バス
Le Colbuiser停留所
◎ホテル ル・コルビュジェ(1泊 63ユーロ) http://www.hotellecorbusier.com/
◎ヨーロッパの鉄道旅行するならこの一冊!
『トーマスクック ヨーロッパ鉄道時刻表09夏・秋号』
(ダイヤモンド社 刊)
【初日】 ユニテ・ダビタシオン(マルセイユ)
Address:
Unite d'habitation de Marseille
280, Boulevard Michelet 13008 Marseille
(1952年竣工)
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再びLYON PART-DIEU駅に戻って荷物を受け取ると、19時07分発のTGVでマルセイユへ。車窓から歴史地区として世界遺産に登録されているアヴィニョンや観光地のプロバンスの街並みを眺めつつ、20時47分にマルセイユ駅に到着。約1時間40分の移動でした。
ここからユニテ・ダビタシオンまでは、地下鉄でRond Pond de Prado駅まで行き、そこからバスで「Le Colbuiser」という停留所まで行きます。その停留所の目の前にユニテ・ダビタシオンはあります。
私がRond Pond de Prado駅についた時刻には、バスの運行は終了していたので、駅からタクシーでユニテ・ダビタシオンへ向かいました。

ユニテ・ダビタシオン外観。建物は交通量の多い大通り沿いにあり、敷地内には駐車場や大きな庭もある

巨大な集合住宅を支える柱。この空間は駐車場や通路として利用されている
ユニテ・ダビタシオンは、1600人が暮らすことができる巨大な集合住宅です。 しかし、集合住宅でありながら住居のほかにオフィス、ホテル、ショップ、保育園、体育館、プールなど生活に関わるさまざまな施設があり、そして現在も多くの人が利用しています。
ユニテ・ダビタシオンを見て、まず目に飛び込んでくるのが巨大な足(支柱)です。1階がピロティになっており、住民はこの広い空間を駐車場や通路など自由に使っていました。
これだけの大きな建物を支えている柱なので、太くて巨大ですが、だんだん細くなっている形状のため、見た目はすっきりとしています。
もう一つの特長的としてブリーズ・ソレイユと呼ばれる日除けがすべての部屋についていることです。これによって部屋に入ってくる光を調整できます。
ブリーズ・ソレイユそのものの色が赤、青、緑、黄となっており、コンクリートの無機質な肌に色彩のアクセントを加えています。

窓にはブリーズ・ソレイユというコンクリート製の日除けがついている

共用通路。扉の色と透過した光によって通路に表情が生まれる

ポストなどもカラフルになっており、空間のアクセントになっている
この日、私が泊まったホテルはユニテ・ダビタシオンの3階にあります。
チェックイン後、通された部屋は、一番狭い部屋だったため、トイレは2室共用。洗面所とシャワールームは各部屋にあります。
まず最初のドアを開けると、その中には2つ部屋があり、トイレを共同で使用するようになっています。部屋は縦に長く、手前にシャワー室、洗面所、クロー ゼットがあり、その奥にベッド、さらに奥に机、一番奥がロッジア(半屋外空間)、ブリーズ・ソレイユ(日除け)も、もちろんついていました。

今回宿泊したユニテ・ダビタシオン内にあるホテルの客室

客室はワンルームのみ。窓際に机があり、その反対側にはベッド

ホテル内の洗面所
チェックインを終えると、時計はすでに23時をまわっていましたが、屋上へ行ってみました。夜遅かったこともあり、誰もいない屋上は静かでした。
照明のないひとつない暗闇の中に、コンクリートでできた白い巨大なオブジェのようなものが配置された空間は吸い込まれそうな、超現実的で不思議なものになっていました。

屋上も公共空間として解放されており、巨大なオブジェなどもある
翌朝、ユニテ・ダビタシオン内のカフェで朝食をとり、再び屋上へ。昨晩の雰囲気とは一転して、とても気持ちのよい空間が広がっていました。
目の前に広がる地中海と白い肌の山やま。屋上には、オブジェのほかに体育館やプールなどもあり、宿泊客や住人が楽しんでいました。

屋上にはプールがある

日中の屋上の風景
ユニテ・ダビタシオンは、コルビュジエの提唱した人間を基準とした寸法体系「モデュロール」の応用を試みた建築作品ということでも有名です。
通路に人体寸法とモデュロールを説明する図が原寸で設置してありました。モデュロールは、理想的な人体を身長183cm、 左手を上げた高さが226cmと設定して、それに黄金比を組み合わせてつくった寸法体系です。
ラ・トゥーレットのオンデュラトワールやモデュロールを並べると、コルビュジェの数学的な美しさ、幾何学的なものへの探求が感じられます。

共用通路の様子

共用通路には、コルビュジェのデザインらしき有機的な形の照明がある

モデュロールを表現したオブジェ
午前11時、ホテルのチェックアウトの時間になりました。ユニテ・ダビタシオンを後にし、今度はマルセイユを出発してニースへ向かいます。
次回は、カップマルタンの休暇小屋とコルビュジェのお墓を訪れます。

マルセイユ駅

この列車に乗ってニースへ出発
《ユニテ・ダビタシオンまでの行き方》
LYON PART-DIEU駅
↓ TGV(約1時間40分)
Marseille駅
↓ メトロ
Rond Pond de Prado駅
↓ バス
Le Colbuiser停留所
◎ホテル ル・コルビュジェ(1泊 63ユーロ) http://www.hotellecorbusier.com/
◎ヨーロッパの鉄道旅行するならこの一冊!
『トーマスクック ヨーロッパ鉄道時刻表09夏・秋号』
(ダイヤモンド社 刊)

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