→ 2011年 3月 8日
Tweet今回紹介するのは、伊藤計劃「虐殺器官」です。
これは書評を書くつもりはなく、
本当は私、グロ表現は苦手なのですが‥‥たまには普段読まない小説を読もうと、
伊坂幸太郎と小島秀夫、宮部みゆきの帯につられて買ってしまいました。
しかし、読み進めるうちにこのストーリーの面白さに目覚め、
「これはこの小説の面白さはクリエイターにこそ、味わってほしい!!」
と思ったので、こちらでも紹介したいと思います(ネタバレしない程度に‥‥)。
ジャンルとしてはSFミステリーで米国の暗殺を専門にする特殊部隊(情報軍の特殊検索群 i 分遣隊)に所属する主人公が与えられた任務によって世界各地で起こる悲惨な内戦の謎とその中心人物に迫る‥‥という感じでしょうか。
ストーリー本筋は置いておき、私が夢中になったのはその世界観です。設定が近未来なためさまざまな最新特殊兵器やセキュリティーシステムが登場するのですが、これがどうしてなかなかクリエイター心をくすぐる。
感覚マスキング、脳のモジュール、人工筋肉、代替現実(オルタナティブ・リアリティ)などなど。
新しいアイテムが出るたびに、これはこういうインターフェイスなんだろうか? この技術が発展したら実現できそう!と、関係ないところで胸がドキドキ。
作者である伊藤計劃さんは武蔵野美術大学映像科卒で、卒業後にWebディレクターとして働いていたという経歴あったらしく、だからなのか、未知の機械がでてきて具体的にその形態が想像できてしまう。
‥‥でも、悲しいのはもう彼の作品が読めないこと。
2009年、彼が亡くなるまで書き続けたブログがこちら。
伊藤計劃:第弐位相 http://d.hatena.ne.jp/Projectitoh/
→ 2011年 2月 22日
Tweetめんどくさがりなのでめったに新しいアプリを追加したりしないのですが、
そんな私が最近、新しいiPhoneアプリをダウンロードしました。
それが「iMisawa」。
地獄のミサワ先生(漫画家)のブログ「女に惚れさす名言集」閲覧用アプリで、ブックマーク機能やTwitter連携のほか、男子別ビュー、時系列ビューなど、これまでよりコンテンツに対してユーザーが自由に触れられるようになりました。
このアプリのおかげでいつでもどこでも地獄のミサワワールドを楽しめるようになったわけです。
正直、すでに一通りブログを見ていたのでとくに感動もないかな? と思っていたんですけど、
フリックして見ることでおもしろさが加速しますね!
たとえるなら、加速し続ける4コマ(お笑いでいうところの天丼が続く感じ?)
ミサワとiPhoneの相性がこれほどまでにいいなんて、驚きです。
電車の待ち時間にぼーっと見ていたら「わはっ!」と声を上げて笑ってしまいました。
こんなことミサワでは初めてです。ミサワなのに、悔しい!
一度見ていたコンテンツも、インターフェイスが変わるともう一回生まれ変わるんだなと、
iMisawaを通じておもしろい体験をしました。
↓
↓
iPhoneで見た感覚に近いよう、並べてみたんですけど‥‥伝わったでしょうか?
あと、関係ないですけれど、地獄のミサワ先生自身も個性的でおもしろいのでこちらにリンクを。
「中卒ニートで赤塚賞! 『地獄のミサワ』のつかめない半生」ASCII(2010.10.01)
http://ascii.jp/elem/000/000/557/557822/
【ニコニコ動画】地獄のミサワ先生トークショーinジャンプSQフェスタ その①
→ 2011年 2月 18日
Tweet東京都現代美術館の最寄り駅でもある清澄白河、昔のままの商店街が並ぶなかに現代美術を扱うおもしろいスペースがあるということは以前から聞いていた。
現在、清澄白河にある2つのギャラリーで一人の写真家の個展が同時開催されていると聞き、友人に案内してもらい、清澄白河へ向かった。
その写真家というのが朝海陽子さん、
現在、AKAAKAで写真集も刊行された「sight」を、SNACでは新作「Conversations」の展示が行われている。
私が彼女を知ったきっかけでもある「sight」というシリーズでは、自宅などのプライベートな空間の中で映画を観る人を被写体として撮影している。映画のタイトルと国名が作品タイトルとなっているのだが、コメディでもシリアスな映画であっても思うほど観ている側の変化は大きくない。
写真を通じて発見することは意外と多い。そして、ちょっと可笑しい。
ひどく大人びた表情で「ホームアローン」を見つめる子、
固い表情とだらけた姿勢のアンバランスさ、
写真の端々から伝わる生活感と被写体を知る糸口、
個人的に「sight」シリーズを観ながら思い出したのは『TOKYO STYLE 』(都築響一、筑摩書房)。あの本を読んでいる気持ちに近いかも。
SNACで観た新作「Conversations」では、朝海さんがさまざまな研究機関に行き、研究者の姿を撮影している。
真剣な眼差しの先には、私の見たことのない機材やフラスコやビーカー。彼らがその先に何を見つけようとしているのかはわからないけれど。
夢中で見つめているのに姿勢が悪すぎだったり、
白衣の研究者の足下が真っ赤なクロックスでかわいらしかったり、
私服の研究者のTシャツがポップでかわいかったり、
やはり、新作でもさまざまな発見を鑑賞者に与えてくれる。
「sight」では、映画というキーワードによって被写体が観ている世界を鑑賞者側でイメージすることもできたけれど、「Conversations」では、被写体が観ているものをわかりようもない。
でも、彼らはモニタに映る数字や試験管の中に何かを見つけ、私たちとは違った世界を観ている(‥‥はず)。
彼らの視線の先に何を見つけたのか? 彼らの世界を勝手に想像する。
そんなことがたまらなく楽しかった。
SNAC
朝海陽子展「Conversations」
2011年1月15日(土)〜 2月26日(土)
(火〜金)12:00 〜 20:00/(土・日)11:00 – 19:00
休廊日:月・祝日
<撮影協力>
東京医科歯科大学 医歯学総合研究科分子免疫学分野|東京大学 大学院農学生命科学研究科植物分子遺伝学研究室 先端科学技術センター生命知能システム分野|東京工業大学 大学院社会理工学研究所価値システム専攻|筑波大学 大学院生命環境科学研究科情報生物化学 |独立行政法人理化学研究所(神戸) 発生・再生総合センター システムバイオロジー研究プロジェクト|独立行政法人理化学研究所(和光市) 基幹研究所揺律機能研究チーム 分子生命情報科学特別研究ユニット
AKAAKA
朝海陽子写真展「sight」
2011年1月15日(土) ~ 2011年2月19日(土)
OPEN|12:00~20:00
CLOSE|日・月・祝日
※赤々舎より写真集『sight』(3,465円)発売中
詳しくはこちら→ http://www.akaaka.com/publishing/books/bk-asakai-sight.html
→ 2011年 2月 8日
突然ですが、サッカーはお好きですか?
AFC優勝で選手の海外移籍に注目が集まっていますが、
もう一人、注目すべき人物が日本に帰ってきました。
今シーズンから京都サンガF.C.のゼネラルマネージャー(以下、GM)に就任する祖母井秀隆氏です。
今回はイビチャ・オシムが信頼する日本人、祖母井秀隆氏の自著『祖母力』を紹介します。
→ 2011年 1月 12日
#Fairground新年最初の企画として、みんなに書き初めをしてもらいました。
→ 2010年 12月 25日
ニュースタイルカルチャーセンター公民館「どまんなかセンター」(Produced by N.I.P)に行ってみた。
冒頭のセリフは洋裁学校だったこの建物を気に入り、約5年間家族で暮らしたというムラマツさんの一言。
私のどまんなかセンター滞在は約4時間ほどだったが、なんでこんなに居心地がいいのか? この場所の既視感がなんなのか? …結局、よくわからない。
→ 2010年 12月 14日
口実化した目的を達成するために他者を誘い合わせ、ひとつの出来事をつくりあげるという奇想天外なプロジェクトを行うアートユニットNadegata Instant Party(以下、N.I.P)。そのメンバーである山城大督くんに会う機会があり、12月3日からJR袋井駅(静岡県)周辺で開催される新プロジェクト「インスタント・スクランブル・ジプシー」について話を聞いた。
→ 2010年 10月 12日
Tweet電子工作の祭典、ギークたちの文化祭ともいえる「Make:」が、9月25日〜26日に岐阜県大垣市で「Make:Ogaki Meeting」として開催されました。実はこれが地方初開催。都内近郊のおなじみの顔ぶれから中部地方の教育機関や有志が集まり、100以上のブースが登場しました。
(写真がぶれているのは、取材時に体調不良だったためです。お見苦しい写真で大変申し訳ございません…)
カフェや地元特産品を扱うショップも出店しており、まさに文化祭ムード。これまでのMake:ではみかけなかった60代主婦のグループや小さなこどもとお母さん、そして小学生男子たちと、まさに老若男女、さまざまな人びとで会場はごったがえしてました。
Makeの場合、荒削りだったりテクノロジー先行の作品が多く、そういった作品だと鑑賞者にとって考える余地があり、イマジネーションをかき立てられるようで、活発に質問が行われていました。Makeだからこそ、より一層好奇心がくすぐられるのだろうなと、会場を見ていて思いました。
「なんでこんなの作ったの?」「これどうなっとるの?」と矢継ぎ早に質問を飛ばすおばまさ集団、
時間を忘れて地雷除去ロボットに夢中になる小学生男子たち、
まわりの雰囲気に触発されてプレゼンが格段にうまくなる地元の学生ブース、
「?」が「!」に変わる時、人はこんなにいい表情になるんだなとクリエイティブの醍醐味を再確認できました。
地方の工学部、日曜DIYな方々、そして理科離れが進むといわれている子どもたちにとっても、よい刺激、よいチャンスになったことでしょう。
もっとしっかりしたわかりやすいレポート記事もございますので、そちらもどうぞ!
大垣から無事戻りました!「Make:Ogaki Meeting」レポート(米本電音研究所)
メディアアートの祭典2「Make: Ogaki Meeting」(ギフコミ!)
Make: Ogaki Meeting 01 に参加(PCF)
「Make: Ogaki Meeting(Craftwife+Kaseo+のLiveがメイン)」(TECHNOTE)
Make: 大垣 meeting いってきたよ!写真レポ(花夢電科雑多log)
→ 2010年 9月 8日
季節は9月、夏も終わり。
…のはずが、今年は残暑が厳しいですね。
9月に夏の風物詩の話とはなんともヘンテコですが、
私の好きなある花火大会の話をしたいと思います。
→ 2010年 8月 23日
Tweet
今、「横井軍平」が熱い。
今回、紹介する『横井軍平ゲーム館 RETURNS 』をはじめ、横井軍平関連図書の復刊・刊行に合わせて、展覧会やイベントも開催されている。
#8月29日(日)まで「横井軍平展 -ゲームの神様と呼ばれた男-」展が原宿・VACANTで開催中
私が事前に知っていた横井軍平情報としては、ゲーム&ウォッチやゲームボーイの生みの親で、この書籍の前身が廃刊になったときにはAmazonマーケットプライスで一時期10万円(!!)近くの金額で取引されていたらしいということ。そして、現在も一部のクリエイターたちから熱い支持を受けているということだった。
正直なところ、最初に読んだときはなぜこの本がここまで指示されているのかピンとこなかった。だけど、もう一度最初から読み進めてみると、何かをつくりたい気持ちになり、なんだかウズウズしてきた。
(実際に設置したまま放置されていたWordPressのレイアウトをいじりをはじめたり…)
横井軍平氏がすごいのは先端技術によって世界に唯一の最先端なものを完成したのではない。既存の技術に新たな発想を加え、コストや耐久性ともに優れた新しいゲームの製品を開発していることだ。太陽電池をセンサとして用いることで光線銃をつくったり、電卓用液晶ディスプレイを使ってゲーム&ウォッチをつくりだしている。
インタビューに応える口ぶりはひょうひょうとしていながら、一般的な用途から技術をスライドさせる発想力と、開発者とユーザーの視点を行き来する姿勢、横井軍平が持つ独特の柔軟さをひしひしと感じる。本書でたびたび登場する、横井氏が好んで使った表現「枯れた技術の水平思考」の的確さに思わずうなる。
なぜ、初見ではピンとこなかったのだろうと考えてみたが、私がクリエイターではないからという結論に落ち着いた。横井氏と同じ境遇に立ったことがないから、深く共感することができなかったのだろう。
でもだからこそ、クリエイターと呼ばれる人たちには読んでもらいたい。先人の知恵、クリエイティブの原点がここにはある…そんな気がする。むしろ、本書を読んで深く共感できたのなら私に詳しく教えてほしい。
しかし、私が急にものづくりがしたくなった理由は最後までわからない。しかも、少々熱くるしいレビューになってしまった…。
でもこれが、この本にも脈々と流れるグンペイズムのせいなのかもしれない。
アーティストの真鍋大度氏が8月21日に開催されたイベント「私たち、僕たちの横井軍平」で使った資料をブログで公開している。貴重なgunpeiコレクションのカラー写真のほか、横井軍平と彼の作品との共通点について記されている。こちらもオススメ。
「私たち、僕たちの横井軍平」DAITO MANABE BLOG(2010.8.22)
→ 2010年 7月 23日
『自分の仕事を考える3日間』(西村佳哲著)は、タイトルに「with 奈良県立図書情報館」とある通り、2009年1月に行われたフォーラムに焦点を当てた本です。働き方研究家である西村さんがこのフォーラムに招待したゲスト8名との事前インタビューや彼らのお話を通じて感じたことがまとめられています。
→ 2010年 7月 13日
近頃…に限った話ではないけど、自分という存在が大きくなったような気がします。
Twitterでインドに行っている知人の近況を知り、Ustreamでライブにもトークイベントにも参加できる。いつでもどこでも。
→ 2010年 6月 15日
WWDCに参加しているアライアンス・ポート早瀬さんより写真が届きました。熱気溢れる楽しげな会場の空気が伝わるでしょうか? (食事は苦労しているようですが…)
→ 2010年 6月 9日
サンフランシスコで開催中のWWDC、ジョブズの基調講演を見るために夜遅くまで起きて待っていたという方も多いのではないでしょうか?
さてさて、WWDCに参加しているアライアンス・ポートの3人(大和、山辺、早瀬)からフォトレポートが届きました。