今回紹介するのは、伊藤計劃「虐殺器官」です。
これは書評を書くつもりはなく、
本当は私、グロ表現は苦手なのですが‥‥たまには普段読まない小説を読もうと、
伊坂幸太郎と小島秀夫、宮部みゆきの帯につられて買ってしまいました。
しかし、読み進めるうちにこのストーリーの面白さに目覚め、
「これはこの小説の面白さはクリエイターにこそ、味わってほしい!!」
と思ったので、こちらでも紹介したいと思います(ネタバレしない程度に‥‥)。
ジャンルとしてはSFミステリーで米国の暗殺を専門にする特殊部隊(情報軍の特殊検索群 i 分遣隊)に所属する主人公が与えられた任務によって世界各地で起こる悲惨な内戦の謎とその中心人物に迫る‥‥という感じでしょうか。
ストーリー本筋は置いておき、私が夢中になったのはその世界観です。設定が近未来なためさまざまな最新特殊兵器やセキュリティーシステムが登場するのですが、これがどうしてなかなかクリエイター心をくすぐる。
感覚マスキング、脳のモジュール、人工筋肉、代替現実(オルタナティブ・リアリティ)などなど。
新しいアイテムが出るたびに、これはこういうインターフェイスなんだろうか? この技術が発展したら実現できそう!と、関係ないところで胸がドキドキ。
作者である伊藤計劃さんは武蔵野美術大学映像科卒で、卒業後にWebディレクターとして働いていたという経歴あったらしく、だからなのか、未知の機械がでてきて具体的にその形態が想像できてしまう。
‥‥でも、悲しいのはもう彼の作品が読めないこと。
2009年、彼が亡くなるまで書き続けたブログがこちら。
伊藤計劃:第弐位相 http://d.hatena.ne.jp/Projectitoh/

2011年 03月 08日 → 1:32 pm @ 森岡 麻紗子
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